初めに製作したモノ 。モデルNo.1




本棚、机、ティッシュケースなど、身の回りのものを自作し続けていたある日、
かっこいいボールペンを作って使用したいと思いたちました。
‥‥さて、どうしたものか?
日用大工程度のものであるならば、理解もできましたが、デザイン系の美術大出身の人間故、
どういった道具でもって作れば良いのか皆目見当もつかなかったのです。


そんなある日、工具売り場の一角で小型旋盤なる機械を発見したのです。
『なる程、これか!!』

と言う訳で、小型旋盤を購入。
幾多の試練、変遷をへてボールペン製作をスタート。
旋盤の使い方を覚えつつ
ほぼ一年がかりで自分用のを作る。
が、
ここまでに要した費用が途方もない額であり、
ひとつで「終了」という訳にも行かなくなり、製作継続。

幾多のバリエーションが生み出される内に、製作の面白さが増してゆきました。

とあるきっかけを通じて
知り合った彫刻家の方の勧めにより販売を決意。
国内唯一のボールペン作家を名乗ることになったのです。

 




小型旋盤による削り出し製作品です。

1本ごとにプロポーションが異なります。

金属部品は全て内部にネジを切って組み合わせています。

接着剤は一切使ってません。

木部と金属部分の合わせ目がシームレスなところがポイントです。

インクカートリッジ以外は全て手作りです。

インクカートリッジは市販品がそのまま使えます。

タイプは大きく分けて4種類。

1:ノック式
一番初めに製作しはじめたのがこのタイプ。
後方のツマミを押し込むと芯が出、
十字状に突出した部位のボタンを押すと芯が引っ込むという機構がある。
機構がとても複雑で、組み立て、調整が面倒な為、製作中断。
最近機構部分を改良し、復活。


2:キャップ式

ノック式があまりに大変なので開発。
ネジ式のキャップはずして、後方に付け替えて使用します。
ネジがしつこく切ってある為、つけ替えに結構時間がかかってしまう。
勿体ぶって使う感じです。
ペンダントタイプも基本はこの方式。
ここ最近は製作しておりません。


3:スクリュー式

 上記のキャップ式もたくさん作ると飽きてきたので考案。
後方のツマミを回すと芯がくり出してくる。


4:スタンド式 

 自立用スタンド付きのデスク置きタイプ。精霊受信機型など。




金属部分は真鍮と洋泊(ニッケルと真鍮の合金)を使用。
金色の部分が真鍮で、銀色の部分が洋泊です。
木部は様々な部材を使っています。
黒檀、紫檀、ブビンガ、チーク、紅木、パオロッサ、ココボロ、バリサンダー、
リオグランデ、タガヤサン、リグナムベーダなど、
無着色でそのままの色合いが美しいものを私用。
強化木、またはブラックマイカルタという、木に樹脂をしみ込ませた素材も使用しています。
通常は、カスタムナイフのグリップなどに利用されているそうです。
加工も容易で強度も十分、しかも非常に美しいので多用しています。
 
キャップ式の、上が使用時、下が未使用時。
赤っぽく映っている部分は紅木と云う木を削りだして創り込んだ部分。
染めもしない状態でこのように真っ赤。
重く、かたく、金属切断用ノコギリを使用しないと切断できない。
旋盤で引くと赤い粉が舞い、香しいにおいが部屋に漂う。
木部はオイルフィニッシュ。
金属部分も研摩のみ当然真鍮部分などは経年変色しますが、そこが魅力です。